2008年11月1日土曜日

第62回『心をつかむ』2年松山千恵

みなさんこんばんは、2年の松山が今回の日記リレーをお送りします。

なんともう今日から11月です!
時間が過ぎるのはなんて早いのでしょうか。
順位決定戦まではあと8日、早慶戦まではあと22日です。
一日一日を噛みしめながら練習に打ち込みましょう!!
一人一人のベクトルが同じ方向を向いたとき、必ず勝利を掴むことができると思います。

さて、話は変わりますが、ただ今インカレの真っ最中です。
日吉グラウンドが会場のため、慶應ホッケー部はインカレに出場するだけではなく、
ホスト校として会場運営をしています。
先日私も久々にボギャル(ボールサーバー)をやりました!!
役割上、本来は中立な立場で仕事をこなさなければならないのですが、
片方のチームを心の底で応援してしまうほど印象に残る試合がありました。
(でも、ボールサーバーはきちんと中立にやりましたから!)
この機会に、その試合について少し紹介したいと思います。

最初は、始まる前から勝敗が決まっているかのような試合だと思っていました。
一方は控えのベンチもにぎやかで経験者豊富なチーム、
一方は試合人数に達してないため、助っ人を3~4人呼んだのか?という感じの
ルールも把握していないど素人がFWを占めるチーム。
試合開始直後から立て続けにゴール前まで攻めこまれる試合展開に、
観客全員が前者の大量得点試合を想像したに違いありません。
しかし、実際の内容は全く違い、なんと後者のDF陣が粘りに粘った結果、
0-0でペナストまで縺れ込んでしまったのです!!

後者の(キーパー含む)DF陣のプレーはとても素晴らしくて、粘り、腰の低さ、
競り負けない飛び出し、トラップ、強いヒット、素早いクリア、冷静な判断力、
そしてそのすべてを70分間途切れることなく正確に行う忍耐力に私は驚かされました。
特にSWのキャプテンはずば抜けていて、ボギャルだった怜子を虜にしてました(笑)。
ずっと攻めてはいましたが、相手が点を決めることはないだろうと思いさえしました。
彼女たちからは「自分が絶対に守るのだ」という責任感がにじみ出ていたのです。
怒涛の攻撃でも、メンタル崩壊することもなく、仲間を怒鳴り散らすこともなく、
自暴自棄になることもなく、相手よりずっと落ち着いてプレーしていました。

控えもいない、しかもFWは(多分)素人なので、前に繋ぐことはせずに、クリアばかりして、
数少ないチャンスに後ろが押し上げて攻めていました。消極的だと思われがちですが、
危機を細切れにして、相手に攻めつづけられてもバテないための的確な戦略だと思いました。
彼女たちは、この不利な状況で、「自分たちのチームが勝つにはどういう試合をすべきか」を
よく理解していて、確実に実行していました。
結局ペナストで負けてしまったものの、70分間無失点に抑えたのは本当にすごいと思いました。

私たちのチームは状況が異なるので、彼女たちと同じような試合運びはできませんが、
状況に合わせた戦略、それを70分間あきらめないで確実にやり遂げる集中力&精神力…
間近で観戦しているだけで、とても勉強になりました。
相手に何人経験者がいようが、どんなに自分のチームが不利であろうが、
勝てない理由などどこにもなかったのです。
そして気づけば本気でこのチームが勝つのではないかと思って応援している自分がいました。
彼女たちの戦う姿勢は、観客の心をとらえ、自分たちの味方にさえしてしまったのです!!!

真摯に戦う姿勢が観客の心をつかみ、勝ちのムードが会場全体に生じて、
勝利をこの手に呼び寄せることができる。

私たち慶應女子ホッケー部がいままで起してきた奇跡は、
こういうところから始まっているのではないのかな、と思いました。

長々と失礼しました。
観客から応援団、ジュリ、審判まで私たちの味方に引き込んで、
残りの2試合必ず勝利を呼び寄せましょう!!!

次はビデオ分析を共にがんばる3年のさおりさんに回します!!

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