2008年7月30日水曜日

第47回『スポーツの真髄』4年上田紗世

 7月も残すところあと1日(と4時間)となってしまいました。今回の日記リレーは、4年生にもかかわらず最終日までテストがありはらはらしていた副将の上田紗世がお送りいたします。リレーをまわしてくれた紗映、そっちの店舗の売り上げはどう?今度一緒に先輩として充穂子の仕事振り監察に行きましょう。

 さてさて、私達TEAM2008はきたる8/3(日)に山中湖合宿所にてシーズンインします。今回の合宿は3泊4日、私達の学年以外にとっては最長の山中湖合宿です。この山中湖の特徴といえば、
①ホッケーをしない→つまり走りに行く
②早朝練、午前練、午後練の3部構成→つまり疲労が普段の3倍たまる
③食事の量がヘビー→つまり食べなきゃやってられない
ということです。

 この合宿の目的ってなんだろう。後輩達の中にはそう思う子もいるかもしれません。私が思う目的をいくつか挙げてみます。体力をつけること。衣食住をともにしてチーム力を高めること。下田の環境のよさを再認識すること。ホッケーしたくなること。
 でも私が声を大にして言いたいのは、山中湖合宿で最終的に達する境地は、「~のため」ではないということです。

 なんのために、ではないのだった。
 いまここに生きているという圧倒的なまでの実感。
 それだけでいいのだった。

 これは、私の愛読書「星々の船」(村山由佳・著)で、主人公であるサラリーマンが農業に目覚め、畑を耕し、骨の髄まで疲れきって夕日を眺めている時に思ったことです。状況は全く違いますが、走りきってもう立てなくなった時の思いをこれだけ言いえている言葉は他にはありません。そしてこれこそがスポーツの真髄だと思うのです。勝つため、強くなるため、認めてもらうため、仲間のため・・・スポーツをする目的は色々あると思います。
 でも、スポーツをやっている上で確実に、その目的が揺らぐときが訪れます。試合にでられない・うまくならない・おこられてばかりだ・認めてもらえない、怪我で何もできない・・・私自身、「私が頑張っホッケーをやっている目的ってなんだろう」と疑問に思う瞬間がたまにあります。そんなときに思い出すのが、上の言葉と山中湖で走りきったあとの自分です。これらがあるから、試合に出られないとわかって臨んだ練習でも、「勝つために意味があるのか」と思いたくなるような辛い練習も、「大事なのは目的じゃない!」と思うことで乗り越えられたのです。(そこには大事な大事な仲間がいたことも忘れてはいけませんが)

 そして私は今年もその思いを感じるために山中湖にいきます。できることなら、みんなで共有したい!!

 少し熱くなってしまいました。最後の夏ということで興奮しています。

 では次は、1年生の聖奈にまわします。オフ練をとっても頑張っている聖奈、怪我も落ち着いたようで一緒に山中湖で練習できるのを楽しみにしてまーす。ご精読ありがとうございました。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

さすが文学少女らしく、言葉に重みがあって心に響く文章!

私達は山中湖四年目だし、1年生の時に4泊5日(地獄)も経験したから、最後の年に、聖地山中湖の真髄を後輩達に伝えられたらいいね。